あの頃、
自分にはない着眼点を持つ同担が憧れだった。言語化能力が高くて賢い同担が憧れだった。考えが天才的に面白い同担が憧れだった。見かけるたびに新しい岸くんを知れるようでわくわくして楽しかった。
いつだって余計なことは言わず、数字で見せる同担が好きだった。惜しみなくお金を出す同担が好きだった。達観している落ち着いた同担が好きだった。私もがんばろうと思えたし、岸くんに恥じないオタクでいようと思えた。何より似たような価値観で同じ方向を見て応援出来ることに居心地の良さを感じていた。
岸くんのことをここまで応援してきた理由の一つに「岸担への憧れ」がある。
とにかく岸担が楽しかったし、岸担でいることが誇らしかった。
ファンはタレントの鏡とよく言うけど、民度の高さは岸くんをそのまま映し出していたと思う。
今だって、岸くんがかっこいいのは変わらない。
岸くん自身は何も変わっていない。
でも、取り巻く環境があまりにも変わってしまった。
デビュー当時からJr.担時代を懐古していたけど、デビュー後の空間だって大好きで大切なものに代わりはなかった。だからこそどれだけ懐古しても変わることなく岸くんを応援し続けられたんだと思う。でも今は、Jr.担時代のことでさえ懐古することが苦しい。疑問が溢れ出そうになる。希望を持っていた数年間を消したくなる。これを「所詮ジャニーズブランドが好きだっただけ」「彼らの一部しか見てなかっただけ」と見ず知らずの人に言われると悲しい気持ちになる。今の活動が嫌なんじゃない。そこに至るまでの経緯、現在のブランディング、方向性、タレント側も含めた民度など取り巻く環境の変化に追いつけないだけ。
いつのまにか某担だけでなく、理解出来ない価値観を持つ同担も増えた。どちらの感覚が一般論からズレているのか分からない、いつのまにか私がマイノリティになってしまったのかもしれない。それを感じるたびに近くで応援することに楽しさを見出せなくなった。
周りの友だちが環境の変化についていけず岸くんから離れても、私は変わらず岸くんだけを見て応援し続けられたから、環境が原因で離れることなんて永遠にないと思っていた。でも、そんなことなかった。ずっと見て見ぬ振りしてきたことが限界になっただけ。これから先も楽しいことが沢山待ってる!素敵な景色を見せてくれる!って分かっているのに気持ちがそこに追いつかない。初めての感情。大好きなのに限界。
大好きだからこそ願いは溢れるほど沢山ある。どうか環境に左右されず岸くんだけを見て応援し続ける岸担が沢山いますように。これからも岸くんを好きになってくれる人が沢山現れますように。所属しているグループの民度が高くなりますように。岸くんが誇りを持ってこれからも活動出来ますように。億万長者の夢が叶いますように。美味しいものを沢山食べられますように。岸くんの選ぶ道が光り輝き続けますように。ずっと笑顔でいられますように。ずっと幸せでいられますように。楽しいことが沢山訪れますように。あとは朝ドラ 大河ドラマ 主演舞台 某ライバル役 (まだ諦めてないんかい) の岸くんをいつか見れますように。
遠くから応援しているよ。
9年間、本当に楽しくて幸せだった。
青春をありがとうございました。